こんにちは、佐藤です。
今回は「複利(ふくり)」という考え方について解説していきます。
主に株式投資などで使われる用語ですが、お金以外のものに対してもこの考え方は当てはまります。
「じわじわ向上し成長していって、いつの間にか大きな進化を遂げている」というイメージで「雪だるま式」とも言われるのが複利です。
是非、複利という考え方を色々なものに当てはめて、さらなる向上に役立てていただければと思います。
複利とは
複利(ふくり)とは重利(じゅうり)とも呼ばれる利子の計算方法です。
数学的には指数関数(y=ax)と同じような構造になり、細かな話は省きますが、時間経過と共に利子が重ね掛けられて数字がどんどん大きくなっていきます。
例えば、1万円に年利10パーセントが付いたとします。
すると、1年後には元あった1万円(元金)は1万1000円になります。
そして翌年、その1万1000円を投資して、また年利10パーセントが付いたとします。
そうすると、元金である1万円が2年後には1万2100円になりますね。
これを繰り返していくと、
3年後:1万3310円
4年後:1万4641円
5年後:1万6105円
6年後:1万7715円
7年後:1万9487円
8年後:2万1435円
9年後:2万3597円
10年後:2万5937円
というように増えていきます。(小数点以下は切り捨て)
注目していただきたいのは、増え率の変化です。
1年目は1000円しか増えませんでしたが、9年後~10年後の1年間では2340円も増えています。
このように、長く続ければ続けるほど成長率が上がっていくのが複利なのです。
また、複利効果を得るための最重要とも言える行いとして、増えた分を全て翌年に再投資しているということが挙げられます。(元金だけを毎年投資していく方法は「単利」といいます。)
成長した分を次の成長のためにフルベットしていくことで、雪だるま式の増え方になるのです。
複利から学ぶじわじわ成長することの重要性
複利は、上記のように利息計算に使われるものですが、
・長く続ければ続けるほど成長率が上がる
・増えた分全てを新たな元手として再投資する
この2点はお金以外にも当てはまる重要な考え方だと思っています。
例えば、身長100㎝の人が毎年5パーセントずつ身長を伸ばしていくのは複利計算に当てはまります。
1年後:105㎝
2年後:110.25㎝
3年後:115.76㎝
4年後:121.55㎝
5年後:127.62㎝
6年後:134㎝
7年後:140.7㎝
8年後:147.74㎝
9年後:155.13㎝
10年後:162.88㎝
というように伸びていきます。
一方、単利で毎年5㎝ずつ伸びていくのでは、10年後の身長は150㎝ですので、複利の方が伸び率が高いことが分かります。
また、最初は単利と結果があまり変わらないことにも注目で、4年後くらいから単利よりもはっきりと身長が高くなっていっています(単利の場合の4年後は120㎝ですね)。
最初は単利とあまり変わらないのだけれど、長期になればなるほど差が大きくなっていっているのです。
つまり、早期に結果が出ることをあまり期待せず、じわじわ成長していくイメージで長く続けることが大事なのです。
何に当てはめても良いのですが、
僕は、「毎日1パーセント成長」や「毎月5パーセント成長」という考え方で活動していくことが、10年後や20年後に大きな結果を生むと思っています。
お金や身長のようにはっきりと数値化できるものでなくても良いです。
例えば、
「毎日1パーセントずつ文章力を上げる!」という意識で毎日ブログを1記事書いていったら、365日後には文章力が大きく向上しているはずです。(この場合、記事の数は単利で増えていきますが、文章力は複利で上昇していきます。)
他にも、
あなたの好きなことや得意なことを活かして、初心者の方にマンツーマンレッスンを提供していたとすると、
例えば「毎日1パーセントずつ教え上手になる」という意識で、毎日マンツーマンレッスンをしていたらどんどん教えるのがうまくなります。
このように、数値化できないものであっても、複利という考え方を理解し成長するための心構えにすることで、日々の成長率が上がっていくと僕は信じています。
複利は「継続は力なり」という格言を実感できる概念ですね。
まとめ
・複利とは利子の計算方法の1つで、指数関数的(雪だるま式)に数字が大きくなっていく
・複利は、出た利益を再投資し続けることでその効果を発する
・数字が大きくなっていく際の仕組みや考え方が重要で、数値化できない成長に対しても当てはめて、より成長していくための心構えにできる
是非、ご参考ください!
では、最後まで読んでくださりどうもありがとうございました。
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